
参考資料
キャラクター設定
吸血鬼エリスの妹を名乗る、落ち着いた雰囲気の少女。
その正体はシエラの師匠で、歴戦のヴァンパイアハンターの勇者であるフェルナンドが吸血鬼となった姿である。
吸血鬼となったシエラに対しては静観を決め込んでいた彼だったが、退魔協会から遂に彼女の討伐命令が下ったため、一騎討ちという形で決闘を行う。
最終的に真の力を発揮したシエラに致命傷を負わされて敗北、最期の自爆も乱入したエリスの手によって阻止されるが、決闘の結末に納得していないシエラを見かねたエリスによって命を分け与えられた。
既に致命傷を負っており、また吸血による吸血鬼化が通る可能性の低かった彼はそのままでは救えない状態にあったため、禁呪に近い形で人間である彼を「吸血鬼エリス」という存在で塗り潰す方式となったが、エリスが血を操る能力に十分覚醒していたこともあり、エリスもフェルナンドも大きな後遺症もなく彼の吸血鬼化が完遂した。
ただし、フェルナンドは失った部位を捨てて肉体を再構築することになったため身体が小さくなってしまったのと、実質的にエリスの血肉が分け与えられたために彼女の影響を色濃く受けたこともあり、エリスの妹であるかのような外見の、少女の姿の吸血鬼となって復活した。
以降は「彼女たちの妹」として、活動を開始する。
見た目は少女になったが中身はフェルナンドのままであるため、たまに素の彼が出てくる。
人前では落ち着いた雰囲気の、丁寧で礼儀正しい言葉遣いの少女として振る舞っており一人称も「私」が基本だが、取り繕う必要がない場面では元の「俺」を使用し、言葉遣いも元々のものとなる。
少女の体になったことで小回りが利いたり、警戒心を抱かれにくいこと、またエリスと繋がっていることで念話などが行えることもあり、持ち前の戦闘能力や様々な経験を活かし、単独での潜入任務を得意としている。髪も短めであることからウィッグなどを装着して変装し、様々な「少女」を演じることが可能になっている。
戦闘スタイルも「相手を叩き潰す」という点ではほぼ変わらないが、身体が小さくなったことで取り回せなくなった大剣は諦めて、少女の身体でも衣服の下に隠しやすいという点で携行しやすく、破壊力も担保できる手斧の二刀流へと得物を変えている。
吸血鬼になってしまったことは諦めて受け入れており、少女の姿になったことで新しい世界が見れるようになったと前向きな思考でいる。一方で、自分の所属していた組織を裏切ったような形で吸血鬼側にいることは同僚たちに申し訳ないと思っている上に、元々は吸血鬼という存在を嫌悪していたこともあり、人間の血を吸うことや吸血鬼の翼を展開することなど、吸血鬼の力を発揮することにはいまだ抵抗がある。
シエラとの関係性も同じままで、彼女の成長を見守る良き師匠であり、親のような存在である。
彼女からは敬愛され、そしてその愛を一身に受ける形で静かに連れ添っている。
一方で契約の影響もあり、自らの主人であるエリスには、悪態をつくことはできるが体の奥底では逆らえないでいる。