
キャラクター設定
| 呼称 | セントエリシア |
| 本名 | 聖女兵器セントエリシア |
| 通称 | 聖女兵器、セントエリシア、生体ユニット化エリシア、など |
| 身長 | 約18m |
| 武装 | 光槍 防護障壁 動力抽出装置 各種魔法(※聖女の魔法の詳細は割愛する) |
| 関係者 | 聖女エリシア(動力源) |
アルマリシア王国が開発した魔力を動力源とする巨大な兵器に、聖女エリシアを生体パーツとして組み込むことで兵器としての性能を格段に向上させた、人機一体の人造兵器。
エリシアの肉体が冷たい金属製の物言わぬ胸像として機体の胸部に据え付けられる形で、「護国の象徴」として芸術品のように高く掲げられているのが特徴である。
「聖女兵器」とはいうものの元々は聖女専用機としてエリシアに贈られたものでこの1機しか存在しない。および、そもそも兵器用途ではないため聖女兵器と呼ぶ妥当性がなく、「白銀の護国像」といった名前で呼ばれ安置されていた。
聖女に贈られた便宜上の兵器ということで聖女兵器と呼称される場合がある程度に留まっていたが、聖女エリシアを組み込んで運用され始めたことで名実共に聖女兵器となり、いつしか「セントエリシア」という愛称が付けられた。
聖女兵器のベースとなる機体は、主に生身の人間では対処の難しい魔物を討伐することを目的として開発された経緯があり、現在では拠点防衛の目的も兼ねて国内全域に複数体配備されており、その姿を見かける機会は多い。
相応の攻撃力や機動力を持っているこの機体だが、最大限性能を引き出せる熟練の搭乗者が少ないこともあり、攻撃よりも防御に特化した運用が現実的とされる。実際に件の魔物討伐においてもその耐久性を利用して民を守り逃がして安全を確保する場面も多い。
こういった場面で魔物や災害から民を守り、また国の脅威となる外敵を迎え撃ち勇敢に戦う姿から、これらの機体はいつしか護国の象徴となっていった。
聖女であるエリシアに光り輝く白銀の専用機が贈られたのも、民衆の信仰を集める聖女と護国の象徴とを掛け合わせることで、国と聖女の権威を高める意図があってのことである。
当初は権威付けのための偶像という想定がされていた聖女兵器だが、国内の魔物討伐や外敵との戦いが激化していく中でいつしか聖女が持つ特殊な浄化の力が必要になり、エリシアに聖女兵器を駆って出撃するよう命令が出される。
「国のためとはいえ国内外の無辜の民を害するわけにはいかない」と毅然とした態度で反発していたエリシアだったが、最終的に国の判断により自我を奪われ、聖女兵器へと組み込まれることでセントエリシアが誕生した。
このようにして国は彼女を魔物の討伐のほか、聖女の意思を代弁して邪教徒を殲滅する目的でも恣意的に運用し始めたのである。
セントエリシアとなったエリシアに、生体ユニットとして求められている役割は主に以下の4点である。
- 動力源として魔力の供給
- 聖女の力の提供
- 機体の制御
- 聖女の偶像
いずれも本人の意志に関わらず実行される。
つまりは、エリシアの持つ潤沢な魔力は動力源として無制限に抽出され、聖魔法といった聖女の魔法や能力は本人の意志に関わらず行使され、更にはこのセントエリシアが聖女そのものであるという役割を帯びさせられるという、エリシアにとっては救いのない状況へと陥っているのである。
これらの機体は備え付けの魔力炉の他にも、搭乗者の魔力を消費することでカタログスペック以上の性能を発揮するように設計されている。逆に言えば、使い方次第では機体を外付けデバイスのように扱うことで搭乗者のリミッターを外して魔力を抽出させ、本来の能力以上の魔法を使用することができるようにもなる。
聖女兵器は、元々エリシア専用機として開発された特殊な機体ということもあって、彼女が機体に搭乗したときに最も高い性能を発揮するように設計されている。操縦席が彼女の身体の大きさに合うように調整されているほか、エリシアの魔力を機体に注入する場合にもエネルギーの減衰率が小さくなるように調整された、彼女の身体と相性が良い素材が使用されており、これが色々な機能に派生して制御系にも影響し、最終的に機体の滑らかで高速な制御に結びついている。
つまり、エリシアが聖女兵器に乗って機体を動かすだけでも十分に強い機体なのである。
では、この聖女兵器とエリシアが直接繋がった場合はどうなるか。
前述の減衰はなくなり、機体は彼女の手足のように動き、必要に応じて必要な量の魔力を抽出して使用することができる。
いわばこのセントエリシアは、元々の聖女兵器の想定スペックの遥か上を行く出力と性能を手に入れており、コアとなっているエリシアの負荷を無視すれば最大出力の聖魔法で街1つを浄化の光に包んで消滅させることも可能となっている。
このようにエリシアは既に王国が誇る最強の兵器「セントエリシア」へと変貌しており、かつて聖女として守るべき者たちであった民衆をも巻き込んで無慈悲に敵を破壊し続けている。


