

キャラクター設定
吸血鬼ラインホルトの現在の姿。
彼の姉である吸血鬼カトライアが吸血鬼エリスによって討たれた後、姉の敵討ちとしてエリスに挑んだホルトだったが、彼女の姉の吸血鬼シエラを人質に取った行動が彼女の逆鱗に触れ、再び真祖の本性を現したエリスによって敗北。
最愛の姉を失い、自身も吸血鬼としてエリスに敗北したホルトは失意の内に放浪するようになる。そして自我が薄れていくと同時に姉を想う気持ちが増大して聞き、いつしか聖女ライアの外見を手に入れていた。
端から見れば「聖女ライア」が記憶喪失になったかのような状況となっていた。
紆余曲折あり、最終的に彼はラインホルトとしての記憶と自我を取り戻すことになった。
元々ライア・ホルト姉弟は二人で一対の吸血鬼であり、ライアが欠けた時点で二人の存在が不安定になっていたが、吸血鬼エリスと吸血鬼シエラと関わる中で安定し、吸血鬼ラインホルトに吸血鬼カトライアの存在が統合される形で新しい吸血鬼の真祖として覚醒した。
自分たち姉弟が一度は敗北しており、また覚醒に至るまでに大恩あったエリスとは、吸血鬼ラインライアとなった時点で主従の契約を結び、彼女に忠誠を誓うことになった。エリスとしても吸血鬼の真祖を眷属として迎えるのは彼が初である。
エリスの眷属となった時点で、「聖女として広域的に活動しやすいように」という名目で、聖女ライアの修道服を模してパンツスタイルとした現在の衣装に新調している。
基本となる人格はホルトであるが、擬似的にライアを演じることができ、肉体としては男性のホルトと女性のライアを自由に行き来できるようになっている。
男性のホルトのときは女性に対する魅了が、女性のライアのときは男性に対する魅了が効きやすいこともあり、この性別を自由に入れ替えられる能力によって魅了の対象の広さの観点では単体時と比べて人心を操る能力が拡張されていると言える。
このように、以前よりも万能な催眠能力を身に着けるまでに覚醒している彼であるが、人間たちに友好的な吸血鬼であるエリスに忠誠を誓っていることもあり、元々の彼の性格からしても催眠能力を人間たちに悪用することは避けている。
なお、ライアによって支配されていた彼女の領土は既に解放されており、吸血鬼カトライアの消滅によって主を失った状態となっていた彼女の眷属たちは吸血鬼ラインライアと改めて主従の契約を交わして彼の眷属となっている。
彼の意向によって表舞台には出てこないことになったが、ライアの絶大な影響力もあって、彼は水面下に一大勢力を抱えている。
彼の目的は敬愛する姉の「自ら(=ライア)の美貌が完璧であることを証明し、自分を崇める人間を増やす」という願いを叶えることであり、同時に吸血鬼としてエリスや人間たちに牙を向いたことがある姉の汚名を返上して名誉を守り、地位向上に務めることである。
本意や経緯は異なるが、姉と同じく「聖女ライア」として広域的に活動することで健気に目的を達成しようとしている。