幽麗姫シエラ

illustration by paya

全身図(基本翼なし翼なし眼帯なし

参考資料

※準備中

関連キャラクター

キャラクター設定

呼称幽麗姫シエラ
本名シエラ
通称幽麗姫シエラ、真吸血鬼シエラ、など
年齢23歳(見た目)
身長171cm
髪の色
目の色
一人称
関係者ライア(主)
エリシア(妹)

ヴァンパイアハンターであるシエラ吸血鬼カトライア(ライア)の眷属となった姿。
人形のよう美しく整った容姿を持ち、また無機質な印象を与える高貴な吸血鬼の女性という意味を込めて「幽麗姫ゆうれいき」と呼ばれている。

大きな薔薇の花を象ったスカートが印象的な、全身を黒く染める可憐なドレスと、ライアを彷彿とさせる青い薔薇の数々と各部に巻き付く茨、そして青い剣身のレイピアが特徴的な姿である。

並の吸血鬼による眷属化とは違い、吸血鬼の真祖による正規の契約手順を踏んでいることで格の高い完全な吸血鬼となっており、高位の吸血鬼の能力の全てと、ライアの眷属に相応しい強力な魔眼を手に入れている。

吸血鬼化による潜在能力は「浄化」であり、これはヴァンパイアハンターなど聖性を司る者たちには一般的な技能であり、特に聖女の系列にあるシエラにとっては順当な能力であるが、これを吸血鬼が持つ(※)ことで同胞たちを無慈悲に葬り去ることができる、驚異的な能力となってしまっている。
吸血鬼エリスも聖女の系列であるが吸血鬼化に伴って聖性を失っており、聖術を含めた浄化の能力は他人の助力なしに正攻法では扱えなくなっている

主であるライアは、自分に肉薄したことのあるシエラに執着していたという経緯はあるが、眷属化に伴ってシエラの吸血鬼狩りの技能に信頼を寄せていることもあり、自らの障害となる吸血鬼を含めた怪異の討伐を目的としてシエラを飼いならしているという側面もある。

とある理由でライアはパートナー(≒吸血鬼の花嫁)を持たない吸血鬼なのだが、それによりシエラのこともパートナーではなく、大切に愛でる玩具のように扱っており、愛玩人形という立ち位置が近い。
ライアはシエラに可憐なドレスを着せて愛でることを良しとしており、シエラもまたそういった主の好意を大切に受け入れている。
こういったシエラの存在は、ライアの宝物を世にお披露目することで主人の格を上げるという意図も含まれており、シエラにとってライアに贈られたドレスを身に着けながら、それを汚さずに戦闘を行い、自らの強さとそれを支配する主の格の高さを見せつけることを至上の歓びとしている。

なお、元々は右目を失っていたシエラだが、眷属化の際にライアに修復されている。
シエラは、それもまた大切な主にいただいたものとして滅多なことではその右目を他人に見せることはせず、以前のように眼帯を着用して右目を隠している。

人形となったシエラは、基本的に元同僚たち(友人のベアトリスや妹のエリシアなど)を含めた人間や、敵対する吸血鬼たちには機械のように冷血に接する一方で、主であるライアには忠義とともに情愛をもって接している。

元来の彼女が持っていたヴァンパイアハンターとしての技能や経験と、吸血鬼の異能を融合した戦闘技能は、驚異的な殲滅能力を持つまでに昇華させられており、そしてそれは専ら主であるカトライアの障害を排除するために行使されている。
任務遂行のために手段を選ばない彼女の思想も継承されており、必要であれば無辜の市民を吸血により眷属とすることも、その眷属も用が済めば自身の能力で消滅させることも厭わないことから、吸血鬼たちには「処刑ひめ」の二つ名で恐れられている。

幽麗姫シエラは吸血鬼シエラとは異なる存在である。
両親の仇である吸血鬼を討伐した後に、エリシアが吸血鬼の呪いを受け入れる過程で眷属化することになった吸血鬼シエラという正史の展開ではなく、ifの展開である。

シエラとその妹のエリシアは、両親の仇である吸血鬼を追い詰め、シエラは右目を失い、エリシアは吸血鬼の呪いを受ける形で、満身創痍ながらも討伐に成功する。

が、その場に突然ライアが現れる。

シエラに執着を持っているライアは、シエラを自らのものにしようと迫るが、満身創痍ながらも吸血鬼の討伐に命を賭して掛かるシエラに正攻法では通じない。
そこで「エリシアに掛けられた吸血鬼の呪いの解呪」を条件として、シエラを眷属にする契約を行いたいという取り引きを持ち掛け、シエラが承諾する形で決着が付いた。

このとき、シエラは「エリシアの命を救うこと」をライアに契約の条件として呑ませており、故に完全に吸血鬼となった後も、たとえ主であるライアの命令(※)であってもエリシアの命を奪うことができなくなっている。
※吸血鬼の契約は厳格なものであり、より有力な契約を結ぶ場合は対価として差し出す条件もそれに比するものでなければ格として不適として破棄されることがある。これは契約主が吸血鬼の真祖であっても免れられないため、そもそもライアもエリシアの命を奪う命令を下すことができない。そしてそもそもライアはエリシアのことなど微塵も興味がないため全く問題がなかった。

以降、吸血鬼狩りの聖女として各地を旅する聖女エリシアが、幾度となく幽麗姫シエラと対峙するも、お互いに決着が付かないのはこのためである。