グリーフエリシア

illustration by プルタブ

胸部 胸部(開眼)

関連キャラクター

キャラクター設定

呼称グリーフエリシア
本名嘆きの聖女グリーフエリシア
通称グリーフエリシア、嘆きの聖女、など
身長約18m
武装赤光槍「聖女の懺悔」
防護障壁「聖女の祈り」
動力変換機能「聖女の贖罪」
赤翼「聖女の奇跡」
広域浄化陣「ピュア・セントエリシア」
関係者聖女エリシア(動力源)
セントエリシア(変化前)

生体ユニットとして聖女エリシアが組み込まれて完成した聖女兵器「セントエリシア」が、敵対する者たちを殲滅する過程で命を奪われた者たちの怨念が機体へと集積して汚染され、黒化して存在そのものが変化してしまった状態。

聖魔法の威力といった兵器としての性能ばかりを重視し、人々の悲しみを受け入れ、浄化する聖女としての側面を無視して運用された結果として、浄化できずに溜まり続けた澱みはいつしかエリシアという人間の許容値を超えてしまっていた。
自我を奪われていながらも無意識に聖女としての義務を果たそうとした彼女は、溜め込んだ澱みを身体から放出しないようにするため、自らを聖女システムという効率の良いエネルギー変換装置へと改造してしまっていた。この変化により、機体に聖女の力を提供し続ける役割を持っていたエリシアの肉体は、聖女という役割から解放されるのと引き換えに、彼女と同化している機体そのものが世界を浄化するシステムへと変貌してしまった。
澱みを浄化する機能(=聖女の権能)を失ったことで聖女としての役割を果たせなくなった彼女は自身の運命を嘆き、そしてこれ以上世界から悲しみが生まれないように、悲しみを生む元凶である世界そのものの破壊を望むようになってしまった。

聖女エリシアが、聖女としての役割を全うできなかった嘆きから生まれた経緯をもって本機体は「嘆きの聖女」または「グリーフエリシア」と呼ばれている。

セントエリシアのように命令によって動く兵器ではなく、グリーフエリシア自身の意志とも呼べるロジックによって行動するようになっており、更には前述のエネルギー変換装置によって負の感情を全て自身の動力源へと変換してしまうため、彼女が破壊活動を続け、そしてそれによって人々から負の感情が発生し続ける限り彼女は永遠に止まることがない。

負の感情を動力源へと変換する際に、彼女の胸像が安置されている胸部を中心に赤い線が入るなど発光することがある。これは聖女として民衆の負の感情を浄化できなくなった彼女が贖罪としてそれをエネルギーに変換して使わせてもらっているという情景に見えることから、このエネルギー変換装置を含めて動力変換機能は「聖女の贖罪」と呼ばれている。
贖罪という名に相応しく、既に感情を失っている彼女ではあるが、エネルギーの変換や動力の抽出などで高負荷が掛かると時折、胸像の目が開き、エリシアだった肉体部分が苦痛を感じるように激しく揺れることがある。

彼女の武器はセントエリシアの光槍が赤色に変化した赤光槍のみであり、近接武器としては射程が長いものの、攻撃範囲が限られているため戦闘においては脅威ではない。
しかし、機体には常に防護障壁「聖女の祈り」が発動しており、生半可な攻撃では彼女に傷ひとつ付けられないどころか、魔法攻撃であれば属性によっては「聖女の贖罪」によって彼女の動力へと変換されてしまう。
つまりは、彼女が迫ってきているにも関わらず彼女の動きを止める手段はほぼ皆無で、無慈悲に振り上げられた赤光槍をただ見つめながら、恐怖と絶望の中で多くの命が奪われていくということである。
本来なら聖女として尽くし守るべき民衆を、世界の破壊のためにやむなく手に掛けていることから、彼女の唯一の武器であるこの赤光槍は「聖女の懺悔」と名付けられている。

背中からは赤翼「聖女の奇跡」が生えており、これによって空中に浮くことが可能になっている。
「聖女の奇跡」自体は武器ではないものの、「聖女の懺悔」と同じ物質で構成されているようで、触れた生命体に負の感情が流れ込み、いとも簡単に対象の精神を破壊してしまう。
そのため、彼女が「聖女の奇跡」を展開して上空へと飛翔するだけでその粒子が拡散され、より広域に精神的な被害が発生することになる。更にはそれによって新しい負の感情が誘発され、それが吸収されて彼女の力になるという無限循環を起こすことも理論上は可能とされている。
ただし、彼女は負の感情の広域拡散を目的として飛翔しているわけではなく、あくまで聖女の姿を民衆に見せることで混乱する人々を安心させようとしているらしく、人々が逃げ惑い混乱している状況とならなければ意図的に「聖女の奇跡」を使用することはない。
無論、その場にいる人々が死に絶え、地に伏した状態であっても「混乱は収束した」と判定されることだろう。

全身は黒く、そして手に持つ槍や翼は赤く染まってしまった彼女だが、セントエリシアのときに使用できていた聖魔法は引き続き扱える状態である。
聖魔法を人間の身体を拡張させた巨人サイズで展開するため、セントエリシアと同じく最大出力であれば街1つを浄化の光に包んで消滅させることも可能となっている。
セントエリシアのときはコアであるエリシアに掛かる負荷が懸念となっていたが、エリシア自身が負荷を気にしないシステム化していること、また動力源も周囲から吸収することで補えるようになっていることから、純粋に彼女の判断だけで無尽蔵に放つことができるようになっている。
これをもってこの聖魔法は広域浄化陣「ピュア・セントエリシア」と呼ばれている。

このように、もはや誰にも止めることができなくなった嘆きの聖女グリーフエリシアは、その黒く染まった外見と相反する光り輝く神聖な魔法を無慈悲にばら撒きながら、世界を破壊するためにゆっくりと歩を進めていく。