作品名

戦隊ヒロイン悪堕~組織魅魔女怪人誕生

ペンネーム

JKTH·时辰

作品内容

講評

評価基準について

定義魅力提示総合
CDBC
評点一覧

今回のコンテストにおいて唯一イラスト形式で応募された作品である。
堕ちた後の淫魔のような姿となったヒロインを前面に配置し、背後にホログラムのように堕ちる前の戦隊ヒロインだった彼女の姿を映し出すことで悪堕ちのビフォアとアフターを同時に画面内に収めるという、1枚で表現する悪堕ちイラストとしてはスタンダードな構図となっている。

触手を画面内に配置することで彼女が触手によって堕とされたであろうこと、またヘルメットをさり気なく右下に置くことで、悪堕ち前後の彼女の表情を隠すことなく、戦隊ヒロインとして重要な彼女のヘルメット姿の想像を掻き立てさせている。
悪堕ち後の姿が元々の彼女の戦隊スーツを踏襲したデザインになっていることも悪堕ちの魅力と言えるだろう。
こういった悪堕ちヒロインのコンセプトを、視覚的に分かりやすいイラスト形式で表現していることで、評価の中でも提示点が高くなっている。

しかし、悪堕ち作品として重要な堕ちる過程の描写の観点では「触手に堕とされたであろう」という想像のみであり、更にはこの後のアフターストーリーも中々に想像しづらい。敢えて予想するとすれば、このまま継続して触手に凌辱されることを望み、果たして犯され快楽に溺れるといった展開であろうか。
悪堕ち前後のギャップとしても、彼女の衣装のデザインは対比となっているが、彼女の表情はそのギャップが薄い。一例であるが、堕ちる前はもっと恐怖に震えた顔にし、堕ちた後はもっと快楽に歪んだ顔をしていても良いだろう。
このように、悪堕ちの魅力として重要な各点の表現が薄くなっているため、評価の中でも魅力点が低くなっている。

また、一枚絵としては非常に表現が難しい所ではあるが、「なにが悪か?」という表現、およびこのヒロインのいる世界の設定(世界観)の提示もかなり薄い。結果として提示点の一部が低くなり、定義点も低くなっている。

総じて、悪堕ちイラストとしては基礎的な要素はきちんと押さえられた優秀なイラストとなっているため、前述の各要素を洗練していけば、一枚絵としてより魅力的な悪堕ちイラストとなることだろう。