パチモノ化の定義と魅力
対象者をパチモノ化させてしまう行為、またはそのジャンルのこと。
パチモノとは「偽物」の俗語のようなものだが、偽物の中でも「正規品よりも粗悪な品」というニュアンスが強く、パチモノになった対象者は、本物(本人)に比べて劣化した存在となるのが一般的である。
このような前提から、主に悪堕ちの中でも「無様化」と魅力を同じくするものであり、変態洗脳と相性が良いジャンルである。
※無様化は尊厳破壊や尊厳凌辱を目的または魅力とする
※パチモノ化は変態洗脳が起源だと言われている
また、パチモノ特有の「正規品・本物でない偽物なのでそれらの責任を負わなくていい・なんでもやっていい」というような無責任さ、または解放感をもたらすものであり、破壊活動や淫行など、パチモノ化によって行われる愚行・悪行などは多岐に渡る。
無様化においてはその落差があるほど魅力であるから、変化する前の本物は高貴であったり、意思が強固であったりするほど、堕ちたときの破壊力が増す。
責任からの解放においては、変化する前に決してできなかったことなど、制限が多かったり、拘束が強固であったりするほど、堕ちた後の解放感も増す。
パチモノ化は、このような(尊厳)破壊と解放の両側面を持つジャンルであり、これらは悪堕ちと非常に相性が良い。
なお、主に責任からの解放の側面において、二次創作では、責任を負っている立場の者、例えば高貴であったり、強かったりして人々を守る立場など地位のあるキャラクターや、アイドルのように希望や理想を求められている偶像的な存在、更には「正規品」として販売され、製品(アイドル)として期待されているボーカロイド・ボイスロイドといったバーチャルアイドルなどが対象になりやすい。
パチモノ化の特徴
パチモノ化するときの特徴として、きちんとした外見である本物と比べ、偽物感を出すために衣装の質が悪かったり、生地が少なかったり、派手な原色を用いたカラーリングであったりする。
また、衣装も布地でなくビニール製になったり、武器や防具もビニール製やそれ以下の材質になることで使い物にならなくなることもある。
パチモノ化は、パチモノ化させる特殊能力を持った怪人によって変化されられることが多いが、パチモノ化シールを貼られることでパチモノ化したり、スプレーを吹き付けられることでパチモノ化するような設定もある。
パチモノ化そのものの行為に関しても、本物の要素を対象者の身体から抜き取った後で改造するほか、対象者の精神ごと改造してしまうこともある。
また、本物がパチモノ化してしまうのみならず、本物は別に存在するが、その偽物として別の人間が改造されて本物の前に現れたり、本物に代わって悪事を働くこともある。
パチモノ化の例
パチモノ化の例として、例えば二人でペアの魔法少女ABがいて、行方不明になったBを模した無様な姿の怪人Cが敵に連れられてやって来る。それがパチモノ化させられたBだと判明するが、敵の助力もありAは健闘むなしく敗北。Aも同じく敵の手によってパチモノ化させられ、パチモノ怪人となった元魔法少女のAとBが、彼女たち守る者がいなくなった民衆を襲っていく、という展開がある。
パチモノ化の真骨頂
パチモノ化は、パチモノ化して終わりでも問題ないが、その後の展開として「偽物が本物という概念を汚染する」となると更に魅力的である。これは、偽物が悪行を重ねることで本物の評判を落としていったり、本物を倒すなどして偽物が本物に成り代わってしまい偽物の行動が本物になってしまったりすることなどで達成される。
また、パチモノ化は無様化なので、その無様の上塗り、連鎖していくとその破壊力が増す。
先程例示した魔法少女ABの例を用いて説明すると、まずBが無様化している。その無様化したBにAが敗北するという無様の重ね塗りをしている。更に「市民を守べき者の手によって市民が犯されている」という皮肉な展開も無様を重ね塗りしているので、これらの連鎖が起こることでパチモノ化の破壊力が増していると言える。
このように、無様化が連鎖していくのもパチモノ化の真骨頂といえる。