作品名
復讐のイロージョン
ペンネーム
セルコス
作品内容
作者本人のBOOTHにて公開
講評
定義 | 魅力 | 提示 | 企画 | 総合 |
---|---|---|---|---|
A | A | A | D | B |
今回の悪堕ちコンテストで唯一ゲーム形式で応募された意欲的な作品。
SRPGが持つ特性、例えば物語が章ごとに分けられていること、メッセージウィンドウが主体となるため会話がプレイヤーの手によって進められること、マップ上での敵味方の動きを生かした演出やユニットを自由に操って行動させる形式は、物語を追体験させるための没入感を高めている。
悪堕ち作品としての作りも堅実で、悪堕ちが好きな人の心をくすぐる細かな要素が散りばめられており、プレイヤーに期待させ、その期待に応える展開は、悪堕ちファンであれば大変魅力的に感じ、興奮することだろう。
一方で会話でしか進行しない場面が多く、間延びや世界観・キャラクターの深掘りがされないことで物語の展開と歩調が合わず、没入感を弱めてしまうことがある。BGMを含めリソースが他作品でも使われることの多い素材であること、またキャラクター間でデザインの統一がされていなかったり、一部キャラクターのイラストがなかったりすることも没入感を損なう要素となっており、課題と感じられる。
最終的なプレイ時間が想定よりやや長いこと、SRPG自体が操作方法を含め初心者には敷居が高いこともあり、今回のコンテストの趣旨を鑑み、総合的に見てこの評価となっている。